こんにちは。どんぐりんです。今日も暑いですね
昨日は信州の友人に誘われて「ネマガリダケ(根曲がり竹)」という笹のタケノコを取りに行きました。
場所は志賀高原。スキーで有名なところですね。今はもう雪はなく、初夏の花が一斉に咲きだしていました。


高原には池があり、広々としてとてもいい感じなのですが、白馬などと比べると町の勢いが今一つです。「夏の利用がうまくいってないんだ」と一時期県庁に勤めていたことのある友人は「いい所なのにもったいない」と憂いていました。

ネマガリダケ、以前は日本全国で広く見られたようなのですが、今では寒さの厳しい地域、北海道、東北、長野北部の山林など限られた地域でしか見られないようです。
東北地方ではタケノコというと、この根曲がり竹を指すそうで、この時期、「タケノコ取りの最中、熊と鉢合わせ」などのニュースが流れてきますが、熊が怖くても取りにいきたいほど美味しいということらしいですよ。
「とにかくワイルドだから、汚い格好してきて」といわれていて、いったいどんなタケノコ堀りになるのか、ドキドキです。
入山料を支払い、いざ入山。

「この辺り一面生えてるのがネマガリダケだよ」と言われてみると、確かに道路の脇には笹っぽいものがびっしり。と、ここでおもむろに車を止める友人

「ここ行ってみるか」って、道ないですけど。右は崖、左も崖。
背丈は人の背丈を優に超える2m位か、それ以上。密集して地面を覆いつくしています。
ここを分け入るのです。

こんな感じ。ひえ~ ワイルドって、ワイルドすぎでしょう!!
しゃがんでみるとあれ。見えました。なんかニョキって。これかな?

簡単にぽきって折れます。ふと右を見るとちょっと先にまたもう一本。藪漕ぎ、藪漕ぎ。
あら、又あっちにもう一本、こっちに2本。藪漕ぎしてるうちに方向感覚を失います。
たかだか3m向こうにいる人が見えなくなるくらい竹が密生しているんです。車の音と光の方向、友人の適切な判断で方向修正しながら進みました。

そして、これは熊と鉢合わせするのもわかる感じ。だって、全然周りが見えないうえに、人も熊も夢中になっちゃうから。今日はあちこちで人の声がするので大丈夫かなと思います。
1回30分くらいで汗だくになり、全部で3回のアタックでした。
山登りより絶対疲れた。かなりの重労働です。
帰りに寄った道の駅では8~9本位で650円 。本数じゃない、これを取る労力が半端ないのです。

家に帰って測ったら9キロありました。9キロってこんな感じです。

二人じゃ食べきれないから90%はおすそ分けしました。
灰汁やえぐみは全くないそうなので、先端を斜めに切って真ん中に少し切れ目を入れてくるっと皮をむいて茹でます。

先端はとっても柔らかいので生でも食べれます。 一応、ゆでてこんなお料理を作ってみました。

長野県民お勧めの、サバの水煮缶と根曲がり竹の味噌汁。
サバの水煮とみそ汁~?? ちょっとどうなの?と思ったけど、、、

これほんとに美味しかった。ベストマッチでした!
次に美味しかったのは天ぷら。これは天ぷらマジック。美味しさの定番ですね!

たけのこご飯ももちろん普通に美味しい!!

煮物は先端というより茎の部分の柔らかめのところを使いました。やっぱりちょっと硬かった。
食べるなら先端がお勧めですね。

ということで、初めてのネマガリダケとの格闘は、印象的で美味しい収穫のある楽しいイベントとなりました。

ちなみにおすそ分けした山梨マダム10名は、全員ネマガリダケを知りませんでした。
山梨県で生育していないからだと思います。地域限定の初夏の楽しみなんですね!とっても美味しかったです!
今日も最後までご覧いただきありがとうございます