山梨の山11:本社ヶ丸。大きな富士山と360度の絶景(ほぼバリエーション)

大月市にある 本社ヶ丸(ほんじゃがまる)というちょっと面白い響きの山に行ってきました。

さて、今回は地元の方と一緒に、最近破線ルートから実線に変わったほぼバリエーションに近いルートを歩きました。

道は急登、急登、また急登。標高差1000mを一気に登っていきます。

右下スタート。からかさ岩経由で登頂。鉄塔経由して下山しました
一般的なルートは笹子駅からスタート。清八峠を経由して登ります

今回の出発地点は宝山寮前バス転回場。かなり広い駐車場があり利用させていただきます。トイレはありません。(バスは現在午前中なし。初狩又は都留からタクシーで約20分くらいです)

登山口にはこの看板があります。お隣の三つ峠はこの道を進みます。本社ヶ丸はここを右折して登ります

登りはじめは美しい新緑に癒され会話も弾んでますが徐々に傾斜は急になってきます。

明るい広葉樹の森です

すぐに大きな鉄塔が現れました。笹子雁が原でも見た非常に大きな鉄塔。この道は東電の鉄塔整備の道をかなりの部分利用しているのです。そのため急登で、黒い小さな階段が落ち葉の間に見え隠れしています。

その後は急登が続き、徐々に体力と足の筋力が奪われて行きます。

緩い斜面が現れると休憩をこまめにとりました

急登で靴の角度も急になり、いつもは調子のいい靴の中で足が滑ってしまいます。ほんの少し足に対して大きいのかもしれないなぁ。

果てしなく続く急登がまっすぐ見えるとへこみます!

尾根では、所々痩せたところもあります。危険個所はありませんが、ピンクテープが非常に少なく、踏み後も不明瞭で獣道と間違える可能性もあると思いました。

2/3くらい登ったでしょうか?大きな三角形のイカのような形をした岩がありました。「からかさ岩」というのだそうです。後から調べたら、からかさとは和傘ということらしいですが、この時はピンとこなかったです。

イカ岩とかおでん岩とかがいいんじゃない?なんてね。

ここを過ぎると分岐点がありました。 分岐の矢印が消えて、もはや道標の役割をはたしていませんが、本社ヶ丸と三つ峠は左です。

相当年季入ってますね~!

右に書いてある「鶴ケ鳥屋山」(つるがとややま)は、中央高速を東京から山梨へ向かうと、ひときわツンととんがった山が見える、あの山なんだそうです。

この山です。 大月手前あたりから見える三角の山。かっこよくそびえてるので見覚えある方も多いかも!

なかなかに急峻な山で遭難事故もあるそうです。という解説を聞きつつ、「今度秋にでも登りましょう」ということになりました。ヒ~ッ!大丈夫かなぁ

足元の可愛い花シリーズです!

葉っぱの切れ込みが特徴のエイザンスミレ
わずか数センチのりんどう、フデリンドウ
素敵な名前の ヒトリシズカ
まだ、桜も咲いていました。下向きに咲く可愛い桜。

最後、ちょっとした岩場を登れば1631mの頂上に到着です!!! 想像以上の絶景が目に飛び込んできました。南アルプス勢ぞろいです!昨日の雨は高い山では雪となり、真っ白にお化粧しています。

左を向けば富士山の素晴らしい絶景。お隣の三つ峠山が良いアクセントになっています。

もう一度ゆっくり南アルプスを観察。こんな山が見えていました。(音量に隠れているのは甲斐駒)

そしてさらに八ヶ岳、茅が岳、金峰山、大菩薩嶺 

この塊は、八ヶ岳

途中には遠く北アルプスも望めました。今日登山した人は全員絶景を楽しんでいるのでしょう!

左から八ヶ岳、金峰山、国師が岳、大菩薩嶺などの山が見えています

頂上は狭く、10人くらいで満杯です。我々5人も片寄せあってお昼を食べ、絶景は名残惜しかったですが下山を始めました。

下山の道は、最初とても緩く、気持ちのいい道でした

ヘアピンの様に折り返す、地図上で「鉄塔」と書いてあるところは、木が伐採されており、先ほどとは違った意味での絶景が見れました。

重なり合う緑の山々が美しく、その間に見え隠れする集落や高速道路などは見ていて飽きません。

さて、ここからはまた急な下り道。ジグザグみちですが、落ち葉が積もってよく滑ります。

東電の階段は落ち葉に隠れてほぼ見えません。これはこれで結構危ないのよね。

さらに川(本社川)に沿って歩く部分は、ふかふかの道が崩れやすく、要注意です。

足を置くとザザザっと崩れていきます。怖い!

ただ、ここは一面のモミジの新緑で、秋はさぞ美しいだろうと思われました。

途中、鉱山の排水があったり、ダムのようなものを建設していたり、山にはそれぞれの歴史があるのだとおもいました。

長い道も終わり、ようやく林道に降り立つと、30分ほど歩けば朝の駐車場に戻ってきます。

長くて厳しい道でした。足もパンパンになりました。

投稿も長い文章になってしまいました。最後までご覧いただき本当にありがとうございました。

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