先日たくさん里芋をいただき、小さい普通の芋はいかの煮っころがしにしたのですが、どでかい「親芋」といわれた里芋の大きな塊はどう取り扱っていいのかわかりません。
台所の隅に置いて、毎日横目で見ながら今までずっとほったらかしにしていたのですが、「今日はカレーが食べたいな」という夫の一言で「ジャガイモがないし、里芋でつくってみよ~」と思い立ちました。
袋から取り出すと ちょっと傷み始めたところもあって、ぎりぎりセーフの感じ。

しかし、大きい。なんでこんなに大きいの? 切ってみると包丁が途中で止まっちゃいました。「固いなぁ」

何とかかんとか半分に切ってみると 傷んでそうだったところは、案の定なんだかグチャっとなってて食べられそうにありません。でも、その他は何とか無事でした。ヨカッタ!
次は皮をむくのも一苦労です。どんなふうに剥くのが正解かわからないし。結局、剥くというより縦に薄切りにしていき、土だらけになりながらもようやく剥き終わりました。水で洗って小分けにしたらかなりの量で、カレーには多すぎる感じ。

余ったのは何にしようかな。 とりあえず芋を湯でこぼしながら考えました。

いかの煮っころがしは作ったばっかりだし、筑前煮を作ろうにもレンコン、ゴボウ、こんにゃく、具材がほぼ無い。困ったな。 里芋を使って明日のお昼にいいものは、、、
えい!これを里芋と思わず「芋」と思うことにした。すると可能性が広がり、コロッケを作ってみることにしました。面白そう!
頭をカレーに切り替えます。 今日のカレーは一昨日入ったスーパーの特売日で半額で売っていた鶏肉を使った鶏肉カレー。私、鶏肉のカレー大好きなんです。肉が柔らかくて食べやすいから。

カレーの具材を炒めて煮込み始めたら、コロッケに取り掛かります。

茹で上がった親芋はホクホクで、このままカタクリを付けて揚げ焼きにしたり、何なら塩か醤油で食べても美味しそうでした。

そのまま食べるのはぐっとこらえて、麺棒でつぶしていきます。ジャガイモよりずっと潰しやすく、しっとりねっとり。そうだ、これに野菜を加えて、てんぷら風にしても絶対美味しいに違いない!エビとかもいいかな、、、
創造料理を作るときは、あれこれアイデアが膨らんで楽しいですね。失敗もするけれど大抵は何とかなります!
噴きこぼれそうになったカレーの鍋。あわてて火を緩め灰汁を取ってる間に、頭が里芋の旅から現実に戻りました。つぶした芋にコロッケの具材を投入。今日は春らしく菜の花の葉を刻んだものを入れました。



手に油を付け、コロッケの具、小麦粉、卵、パン粉の順につけてコロッケの元が完成。丁度4つできて明日のお昼、揚げたら出来上がりです。

カレーの具材もいい感じで柔らかくなってきました。さて、カレールーの投入です。
私がお気に入りなのは「肉のハナマサ」の「美味しい黒カレー」のルー。


肉のハナマサは前身が肉屋のスーパーで、世田谷に住んでいたころ最寄り駅にあり、よく行っていました。一般の人も買いに来る一方、野菜や肉、調味料など大量買いができるので近くのプロの料理屋さんまで買いにくる「業務スーパー」的なお店でもあります。
この黒カレーのルーは美味しいのでお気に入り。丁寧な作りでスパイスの香りがしながら、いわゆるインドカレー的ではなくてコクがある。辛さは中辛といった感じ。粉末で量の調整も容易でさっと溶けて使いやすいのも◎ 引っ越してくるとき多めに買っていたのが残っててよかった。今日はこれと少し残っていた「ジャワカレー中辛」を一緒に投入しました。
あとはクツクツとしばらく煮込んで 「さといもカレー」の出来上がり。

ちょっと食べすぎたかな。久しぶりのカレーだもん。いいよね!
