前回来た時は、街中を車でさっと通り抜け、心残りだった近江八幡。今日はたっぷり楽しんできました。期待していた、というより期待より数倍素晴らしい所で、大感激です。
近江八幡は琵琶湖東岸のほぼ中央に位置しています。琵琶湖に面し、広い平地が広がり、小高い丘もあります。この地を整備したのが豊臣秀次公。わずか１８歳の若い城主です。
目と鼻の先にある安土城が落城したのは、八幡山城築城のわずか３年前。
秀次は小高い丘に八幡山城を築城し、町並みを碁盤の目に整え、八丁堀を作り琵琶湖と繋げて水運を整備。
大いににぎわった安土城下の機能を受け継いで楽市楽座を導入し、船や人の往来を統制し、商業の発展に尽力しました。
江戸時代にはさらに商業が発展し、全国規模の行商を行い大いにもうけた近江商人が誕生しました。
近江商人は、今でいう売り手買い手双方の利益となるWinWinに社会貢献を加えた「三方良し」という企業理念があるそうで、とても先進的ですね。「越後屋おぬしも悪よの～」のイメージとは真逆ですね～！
さて、街中の駐車場に車を停めて、今日はチャリ散歩をしてみました。
まずは歴史的建物の保存地区へ。
しっとりと落ち着いた家並み、まっすぐ伸びた碁盤の目の街並み。
特に、縦に並べられた褐色の木の壁と白壁の色合いがとても美しいです。
北陸から滋賀の辺りにかけて、このような作りの家が多いのは、冬の雪や湿気・夏の暑さの調整の為、と地元の方にお聞きしました。木の調整作用を利用しているということだそうです。
明治以降、ウイリアム・ヴォーリズという英国人が英語教師・建築家として、街にいくつもの和洋折衷の美しいを洋風建築物を建て、今も町巡りのアクセントになっています。
少し行くとお濠にぶつかりました。秀次の整備した八幡堀です。
荷下ろしの石段・堀めぐりの船
橋からの眺め
とても情緒豊かで、紅葉した木々が湖面にも映り、息をのむほど綺麗です。
この堀も戦後は次第に荒れ果ててしまったそうです。町並み保存という概念がなかった当時、堀を埋めてしまう寸前までいったけど、町の青年商工会議所を中心に保存運動がおこり、堀と町並みを整備し今に繋がっているそうです。
住民の方の努力があってこそなんですね。
お濠の向こうに小高い丘があります。八幡山です。この上に八幡山城址がありロープウエイで行くことができます。（料金往復９５０円）
ここは行ってよかった！ ぐんぐん登るロープウエイからは近江八幡を眼下にどんどん世界が広がっていきます。
思ってもいなかった絶景です。
ロープウエイを降りた先には「お願い地蔵」の御宮や、美しく灯篭で彩られた参道など、きれいに整備されていて楽しかったです。
二の丸に到着すると、秀次の見た景色が見渡せます。広がる琵琶湖の先には比叡山、左に見える大津の向こうには京都を感じます。
右に目を移すと、数年前までそこに立っていたはずの安土城。移り変わりの激しい戦国時代で、秀次は何を感じたのでしょうね
その秀次も１０年後には切腹。このお城も廃城となりました。そして秀次に関係した女性・子供４０人は京の河原で斬首。そんな説明を読むと、ここから眺める景色も物悲しく思えます。
さて、お城から帰ってきたら美味しいもの廻り。（変わり身早すぎ）
まずは近江牛！！ 近江牛を食べさせてくれる料理店と、近江牛を売るお肉屋さんがあります。有名なお肉屋さん「西川」さんに行ってみました。
お～美しいお肉が並んでいます。これはすき焼き。これはステーキ。あ～これで焼肉は贅沢！
お買い得だった切り落としと400ｇ購入。いいお土産が買えました
ついでに、牛肉コロッケも購入。一つ９０円。サクッとホカホカでめちゃ美味しかったです！！！
それからここには「たねや」さんもあります。
今日はたねやさん系列の「クラブハリエ」が色々楽しめる「ラコリーナ」に行ってみました。
斬新な入り口。 広いお庭。ワクワク楽しい所ですね！！
中ではお菓子の購入の他、バームクーヘンの作成過程が見学できるコーナーが大きくとってあります。
二人ともここに釘付け！
すっごくおもしろかったです～
まず何回も生地を塗り重ね焼いていきます。次に砂糖でコーティング。最後はラッピングでカートに詰めていきます。
そしたら、それが並べられて、出来立てバウムが購入できます。これは買うしかないでしょう！
さっそく温かいまま車内で食す。フワっとして、ほっこり暖かく、甘くて美味しい！
歴史ロマンも、グルメも、美しい景観も、ロープウエイとかバームクーヘン製造見学とかのお楽しみも、何もかも詰まったものすごい町、とっても楽しい町、近江八幡。お勧めです！
短い近江八幡巡りの動画を作りました。よろしければ、こちらをご覧ください。
