紀伊・関西の旅16日 信長の夢の跡へ

近江八幡のコストコでガソリンを入れようかと車を走らせていたら、安土 という地域があり、もしかしてこれは安土城のある安土では?城の跡でも見に行ってみようかということになりました。

安土は近江八幡から彦根に向かう方向にあります

駅もありました。安土駅。安土に駅があるって知らなかった!

駅の横に駐車場と安土城の説明がある会館、安土城郭資料館があります

自販機の信長様!眼光がす、鋭い

来年は安土城築城着手より数えて450周年となるみたい。来年は盛り上がりそうですね!

450年かぁ、

中に入ると安土城を真っ二つに割って、中がどうなっているか見える大きくて立派で面白い展示がありました。

半分に割って中を見せる仕組みは面白い
本格的な天守閣のはしりとなった安土城。

城の中には廊下と部屋が広がり、中央に大きな吹き抜けがぶち抜かれています。
そしてそこにはなんと、お寺で見る宝塔が立っていました。

吹き抜けなんて今まで存在した??西洋の絵画を見て閃いたのかなぁ?

外見の赤と金も相当なインパクトですが、吹き抜けに仏塔、これを見た人は、さらなる奇想天外さ加減にぶったまげたことでしょう。

この人は尋常なお方ではない。これだけは確か。

当時の宣教師が描いた信長の顔
本人に一番似ているのだとか。

お城の仕組みは、映像でも詳しく説明してくれて、小さな館でしたが、面白く楽しく、小一時間も過ごしてしまいました。

これを見たらやっぱり行きたくなってしまうのが安土城跡。車で10分ほどです

ここ?て思うほどの高さの丘でした

安土城は山というより小高い丘に建っていました。

城へ通じる道。ど真ん中にある階段は、下の方は幅が広く、上に行くに従い徐々に幅は狭く、遠近法を利用したのか、低いわりには高さを感じる石段が作られています。

その昔、遠くからでも目立つ、朱色と金のTOPを持つ天守閣を間近に見上げ、一歩を踏み出す時、ここを訪れたお侍はどんな気持ちだったのでしょう。

少し上がると、左に羽柴秀吉の屋敷。右に前田利家亭。段差を利用した大きな屋敷です。

利家邸から秀吉邸を望む。
秀吉邸の図

秀吉と利家、まるで仁王門の様に左右に配置されて、すごく信頼が厚かったんですね。

階段をフーフー言いながら登っていくと段々敷地は小さくなっていくけれど家臣の屋敷跡が続きます。森蘭丸の屋敷跡を過ぎると、いよいよ城門の跡が出てきます。

黒金門の辺り いよいよ本丸へ近づいていきます。
これから何が待ち受けているか、、、
信長に会うわけでもないのに、私も緊張。


先ほど資料館で見たところによると、城は今でいう地下駐車場から中へ入るがごとく、石壁の通路から城の中へ入るようになっていました。

当時の石壁が残り、「あ~、羽織袴をつけた武将が、ここから中へ入っていったんだな~」と思うとなんだか感慨深いです。

石の土台がある部分は案外狭く感じましたが、説明の絵によると、一段高くなった部分に1Fが作られているようです。なるほど、これならかなり大きい。外を覗いて思ったのは、お城は崖際ぎりぎりに立っていたんだなあ。ってこと。

お城からは琵琶湖がよく見えました。ちょっと歩いて行った先にお寺があり、そこからは、資料館で見たままの琵琶湖の景色が見えました。

尻尾のような地形がそっくりです。

安土城は築城に3年。築城からわずか3年後に本能寺の変が起こり焼け落ちたそうです。

信長の夢の跡。
3年しか存在しない安土城。実際に見ることのできた人はどのくらいいたのでしょうね。

今年から来年にかけて築城450年記念として様々な催しがあるようです

また、情報館、資料館としても、「安土城天守信長の館」や、「安土城考古博物館」などもあり、一つのお城に複数の展示会場、資料館があるなんて、やっぱり信長は人気抜群ですね!

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