調べていて知りましたが、奈良県って南北に長いんですね!

熊野古道、というと和歌山って感じがしてましたが、小辺路に関していえば、はほとんどが奈良県でした。
吉野に入った時、奈良県に来た~と思ったけど、実はほとんど奈良県で活動していたのでした。私気がついてなかった、、失礼いたしました。勉強になりました
今日は奈良市の近くまでやってきました。奈良市周辺の観光といえば、奈良公園、東大寺、興福寺は外せません。そして飛鳥地方もいいですね!
ただ、昨今奈良公園辺りは外国の人も含めて観光客が相当増えたらしいのと、この年まで生きていると、すでに何回か行ったことがあるので、今回この辺りは避けて、以前から行きたかった素敵な道、山野辺の道を歩いてみることにしました。

この道はとても古くからあって、記録されている日本最古の街道と言われています。
人々が肥沃な奈良盆地に住み始めたころ、盆地の東端にある山の麓をつなぐ道として、自然に出来上がり、奈良時代には三輪山の辺りから奈良市にかけて街道として使われていたようです。

私が歩いたところは、三輪素麵で有名な三輪から天理まで続く、山野辺の道の南コースといわれるところです。(天理市観光協会参照)
初期の天皇 崇神天皇陵や、悲劇の王子・日本武尊の父、景行天皇の御陵他、数多くの古墳があったり、神様の中の大神として尊ばれた大神神社(おおみわじんじゃ)はじめ古くからある神社も数多く、歴史を感じる散策としても見ごたえがあります。
私の様に、その方面に疎い人でも、歴史と現在がミックスされたこの地域独特の不思議な魅力は、ロマンあふれる良い道です。
今日は大神神社の駐車場に車を停めさせていただきました。
駐車場は三輪駅を挟んで反対側なのですが10分足らずで着きます。
他にも、南コースのちょうど半分くらいのところにある「トレイルセンター」周辺に市営の無料駐車場があるようです


参拝した大神神社はとても立派で、最初の鳥居からすでに由緒正しい雰囲気がビシビシ漂っています。お参りをすませると、すがすがしく、神聖な気持ちになりますね。


大神神社の横から山野辺の道が始まり、今日歩いた道には秋らしく、柿の無人販売所がいくつもあったり楽しいです。あるところでは手作り草餅も売られていました。

道の横では、小さなコンバインを使って稲刈りをされている方、柿をとっている方、お花を育てている農家など、日々の営みも感じられます。

黄金色の田んぼ、美味しく熟れた柿、色づいてきた木々、昔の面影を残す家々

昔からずっと続いている、そんな景色が残っていることに感謝しながら秋の日を楽しんできました。

この道は歩いて10分も離れていないところにJRの線が通っていて、疲れたらすぐ離脱することができるのも、安心です。
私たちは最初、三輪から天理トレイルセンター(上記地図の丁度半分くらい)まで行って、JR柳本駅から電車に乗って戻って来ようと思っていました。

神社をゆっくり見たり、お弁当を食べたり、のんびりしすぎて、時間が押してきました。
今日はこの辺で帰ろうか、と景行天皇陵で終了し、JR巻向駅へ。
古墳というのは近くにいるとただのこんもりした丘ですね。危うく見落とすところでした!

予定していた道の1/4くらい、たった一駅分歩いただけですが、のんびり歩いて、たっぷり秋の奈良を楽しんで大満足。 舗装路はほどんどなく、歩きやすい土の道が多かったのもいい点です。

観光地もいいけれどこういう旅がいいなぁ と思う今日この頃。
とっても素敵な山野辺の道、お時間があったらプラっと歩きにいらしてみてください!お勧めです
歩いた後は温泉へ。今日は素敵な温泉、ゆららの里へ。サウナも炭酸泉もあって、久しぶりに長時間過ごしました。♨いい湯でした!

