紀伊半島旅に出発前の準備

今年の秋は、紀伊半島にある熊野方面へ行く予定です。

木曽から名古屋へ。名古屋から伊勢へ。伊勢から熊野へ。そして、熊野古道を歩こうと思っています。

熊野詣、古くは平安時代から行われ、当時は京都から船で淀川を下り、その後和歌山の海沿いを歩いた後、田辺より山の中へ。現在中辺路(なかへち)と呼ばれる道を通ってまず、熊野本宮大社へ詣でます。

本宮大社 立派!


その後、脇を流れる熊野川を船で下り、河口にある速玉大社へ。そして、那智大社まで歩いていきました。三宮を詣でた後は、同じ道を通って京都へ帰る、往復600km、ひと月かけて行う過酷な参詣だったのです。

速玉大社
那智大社の滝

そんな過酷な熊野詣ですが、平安時代には貴族を中心に、江戸時代に入ると庶民の間でも盛んにおこなわれ、ぞろぞろと歩くさまが蟻のように見えることから、「蟻の熊野詣」と言われたというのです。

信心深さも今とは段違いにあったでしょうが、多分に観光も兼ねていると思われ、多くの庶民にとって一生に一度の大旅行だったのではないでしょうか?

そんな熊野詣を後白河上皇は34回、後鳥羽上皇28回も行っているというから驚きです。1年に2回行った年もあったんじゃない?って思うほどの頻度ですよね!お供の人は大変だ!

熊野詣での道は地域の生活道としても利用されていたため、現在は車道・舗装路となっている部分も多くあります。それでも、山間部を中心に古道がたくさん残っています。さらに、埋もれた古道を通れるように整備してくださっているところもあるそうです。

熊野本宮HPより引用

現在歩ける熊野古道は、主に下の5つです
1.徒歩や和歌山の海沿いを歩き田辺市より山越えをする初期の参拝道、中辺路(なかへち)
2.山越えを避けるため、田辺からさらに海沿いを歩き熊野新宮大社にむかう大辺路(おおへち)
3.高野山と熊野を結び、奥深い紀州の山をいくつも超える小辺路(こへち)
4.伊勢神宮から三重の海沿いを歩く伊勢路
5.吉野から熊野へ向かう大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)。ちなみに吉野には藤原道長も命がけで参詣した金峯山寺があるところです。


3年前、去年と熊野に行って、中辺路と伊勢路の一部を歩いたので、今度は小辺路を歩いてみようかなと思っています。
(そういえば去年の伊勢の旅からブログを始めたのでした。よろしければこちらから覗いてみてください)

中辺路は発心門王子より熊野本宮まで。
アクセスは本宮からバスで可能。ここは良い道でした。
熱中症になりかけながら歩いた伊勢路、松本峠。
鬼が城から1時間ほどだけど、楽しい道でした。記録はこちらから!

今度は高野山から熊野本宮大社までの約70km。宿も少なく、バスもほとんどなく、1000mを超える峠越えがいくつも出て来るなかなか大変な道ですが、歩くなら元気なうちにと思って、行ってくるつもりです。

和歌山県公式観光HPより引用

さて、キャンピングカーを熊野に置くか、高野山に置くか、宿泊はどうするか、ご飯は?などなど研究すればするほど悩んでしまっています。

熊野古道は、奈良県・三重県・和歌山県にまたがっているので、該当コースを含む県の観光協会などを検索する必要があったりしてちょっと面倒ですが、田辺市和歌山県公式観光サイトのHPは一部含んでないコースがありましたが、おおむね各コースの詳しい地図があり、助かってます

季節がいいので、途中の山や見学もしたいし、あ~旅の計画は楽しくて大変。
紀伊半島の旅の終わりは友人と合流しての京都旅行です。それの担当もなぜか私。

ダブル旅行計画で頭がいっぱい。早く旅の予定を練り上げねば!!


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