ピンポーン 夜、お隣の奥様がワンちゃんを抱えていらっしゃいました。
おや、何か袋をお持ちになっています。
「良かったら召し上がって!」
「え~、なぁに?」
「頂き物なんですけど、シャ・イ・ン!!」
シャインとは、御存じ高級ブドウのシャインマスカットです。
しかも、別々のところから頂いたからと2房もいただいちゃいました!!
わぁ うれしい!! 超うれしい!
さっそくオープン!! 立派なシャインではないですか~

お~ 一つはすでに出荷用の袋に入った 大きな大きな緑の粒。
これは贈答用としてお高く売れるやつではないですか?! こんなの貰っちゃっていいのかしら~!
粒のバランスも良く、しっかり外向きについてます。
この夏、ぶどう畑で働いたので、これは相当上手な方が摘粒(てきりゅう)作業をしたのだな。と今ならわかります。
重さをはかってみると495g 私がさっき一粒たべちゃったから たぶんピッタリ500gです。

すごい! 摘粒の作業では、成長後の重さが500gとなるように粒の調整をするのでこれはお手本のようなブドウの房なのです。完璧だ!
・・・ ちらっと私がやったブドウはどう成長したのかと不安がよぎります。。。
さて気を取り直して。もう一つをオープン。
こちらは私も袋掛けをした時に使った、作業用の袋に入ったままのものです

色は少しだけ黄みがかっており 小粒です。小粒なのは暑さのせいかな?今年甲府は熱かったからなぁ。少し成長が弱かったみたいで、形は完璧なのにもったいないなぁ。重さは376gでした。

さて、食べ比べ。 まずは立派な方のシャインをパクリ。
うん!シャインマスカットらしい爽やかな味と強い甘み。 美味しい!
大粒で一粒でも満足感があり、皮も一緒に食べられる食べやすさ、やさしい香りと強い甘みが人気の秘訣でしょうね。これは美味しい!
次は少し黄みがかった小粒の方をいただきます。ちっちゃいけどぷりっぷり。
さて、どんなかな~
お~!! びっくりするほど甘さが違います。
甘いのです。

ぶどうは他の果物と違って摘み取った後、追熟することはないのだそうです。
追熟って、例えばメロンはおしりが柔らかくなって熟するまで何日か待ったりしますよね。あれです。
シャインマスカットも追熟しないので、木でじっくり熟す=少し黄みがかる そこまで待った方が甘みが強いのです。
でも、一日出荷を待ったら熟しすぎる危険もあるし、少し色がくすんで見えます。
何しろ緑が強い方が美味しそうに見えて市場価値があるので、出荷されるほとんどはつやつやした緑のシャインマスカットです。
皆様も、もしスーパーで少し黄色がかったシャインマスカットが少しお安く売られているのを見つけたら、思い切って買ってみてください!きっとその甘さにビックリすると思います。
私も以前テレビで見て、ほんとかいな?と半信半疑で小さいパックのお安め黄色味がかったのを食べてびっくりしました。それ以来黄色狙いです。
ただ、シャインマスカット独特の口に広がる優しくて爽やかな味は、緑の方が強めです。
つまりどちらも美味しいのですよ~!!!
山梨県人は 桃もブドウも買ってるうちはまだまだ半人前。 一人前の県人になったら、桃とブドウはもらうものだ!と聞いていました。
1年半じゃぁ まだ1人前とは言えないけれど、今夜は少しだけ山梨県人になった気がしたのでした。