北海道最後の日は風と雨が少し強くなりました。船が怖い私には苦手なコンディションです。
新潟行きの船、新日本海フェリーは青函連絡船とちがって同乗者は車から降り、搭乗待合室から搭乗口を通って船に乗らなくてはなりませんでした。飛行機に乗るみたいな感じですね。

乗る前に見たアザレア号は大きくて立派。どっしりとした安心感があります。

船員さんにお風呂について尋ねたところ、「積丹半島の辺りが一番揺れますので、お風呂に入る場合は乗船後すぐがおすすめです」という、私が一番聞きたくない「揺れる」という言葉の入ったアドバイスをもらい、ガクブルのブルーな気分に。
それでもあわててお風呂に入ったことで、気分転換して肝が据わり(諦めがつき)、その後は落ち着きました。 お風呂には露天風呂もサウナもあってびっくり。普通に広くて温泉に来たみたいです!

脱衣所にあった少し古めのマッサージ器が100円。最新じゃないのが逆に良くて、自由度があり(体が適当に動かせた)凝りまくった肩や背中がス~ッとなってご機嫌で船室へ戻ってきました。
部屋はステートAという小さな個室でしたが、シャワーもトイレもあってベットも快適。窓からは揺れる海が見えるので、薬を飲んで気持ち悪くならないように、外はあまり見ないようにしてました。

今日からしばらく青森以南の本州方面は晴天予報です。今は雨だけど、もしかしたらまさかの夕日が見えるかもしれない!
ちょっぴり期待していたら、やっぱり雲が切れて夕焼けが見えてきました。でも、ここは先ほど「一番揺れが激しいと」言っていた積丹半島のところです。
どうしよう。夕日を見に行ってみようかな。
夕日の魅力に負けて、おっかなびっくり部屋を出て甲板へ行ってみました。
風が半端なく強い。風を切る音、舞い上がるしぶき。
塩水を含んだ風が吹きつけてあっという間に頭も服もべとべとになりました。さっきお風呂に入ったばかりなのに~!でも、そんなこと言ってられないくらいの夕焼け雲。

雲が淡いオレンジ色に染まり、横に延びるのは積丹半島か神威岬か、その指し示す先に、それは美しい夕日が沈んでいくのが見れました。(スマホでとった短い動画あり)
北海道から最後のご褒美をいただきました。
クッチャロ湖で出会ったご夫婦を思い出しました。お二人はもう20年ほど、毎年2か月ほどをかけて北海道にいらしているそうです。その方が「北海道病にかかっちゃうのよ」とおっしゃっていました。
毎年2か月北海道に来て、もう充分。って思っても、次の年になると、やっぱりまた来たくなる。それが北海道病というやっかいな病気だそうです(^^)/
わかるわ~
さて、部屋に戻ったら、とりあえず又お風呂。塩水でべっとっべとの髪の毛をきれいにしたら就寝です。少し揺れるのが気になったけど結局ぐっすり眠って朝10:45分、低気圧の為に少し遅れて新潟港に到着です。

本州に帰ってきて最初の感想は「暑い」。まことに暑いのでございます。
今思えば道北は涼しかったです。夜は肌寒いくらい。
かの地ではもう夏がすっかり終わり、少し寂しい秋の始まりを感じていた そんな体と頭に、ガツンと「夏」が殴り込んできた感じです。

晩夏というより残暑というより、まだまだ盛夏でしょう!
暑い暑いぞ~。

今日は白馬あたりで休もうか、いやもう少し行けるね。え~い ここまで来たら帰っちゃえ
と結局夫は頑張って一気に家まで帰ってしまいました。
次の日、霞の奥に久しぶりに見た富士山はやっぱり格別の優雅さですね。

そして懐かしい南アルプスの山々。

ただいま。帰ってきたよ。やっぱり山梨もいい所なのです。
これから残暑厳しい山梨の9月、さて、とりあえずは局留めしていた郵便の処理から始めないと!!
※ 記事更新が遅くなってしまってごめんなさい。