移住してほぼ1年。前回は、当初ざっくり考えていたいくつかの移住先候補が諸条件に合わず、すべて却下となったところで終了でしたが、今日は今の家を決めたいきさつと不動産売買の経緯などを書いてみました。よろしければご覧ください。
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1. 移住しようと思った理由
2. 移住先を絞る
当ページの目次
3. 山梨に決める
3-1 なぜ山梨? なぜ戸建て?
3-2 甲府の気候、ハザードマップ
3-3 公共交通機関、病院、スーパー
3-4 地域の事情を知る
4. 家を売る
4-1 いい不動産会社・営業マンとの出会い
4-2 早めに相談
4-3 内覧日は家をきれいに
5. 移住する家を探す
5-1 ネット検索 不動産屋さん探しが実は難関
5-2 売れてから買う
5-3 内覧して歩いて決めた
3. 山梨に決める
3-1 なぜ山梨? そしてなぜ戸建て?
当初の移住候補地は購入金額のあまりの高さに断念し、一からの見直しとなりました。となると、もう後はどんどん東京から離れていくほかはありません。
一戸建てではなく、マンションという手もありますが、東京ではコロナ後、マンション高騰が続き、戸建てとあまり変わらないんです。

安いマンションを狙うと、今度は築年が古く、メンテナンス面や大規模修繕での一時金が心配です。それに毎月の修繕積立金・管理費・駐車場代などでかかる5~6万は年金生活には負担だと思い、一戸建ての築浅中古に的を絞りました。
それじゃぁ実家のある中央線を高尾の次の相模湖から先に一つ一つ駅を進めて考えてみようよ。ということで、まずは相模湖-藤野-上野原。

この辺りは東京に通勤している人もいますが、町が小さく、病院やスーパーが多いとは言えないし、車がないと生活できない感じだね。と断念。

上野原~大月~甲斐大和 この区間は両側を山に挟まれた細い谷あいの町が続きます。
当然町は小さく、気温も低く雪も多いので、年配者の移住先としてはなかなか難しい。
甲斐大和を過ぎ、長い坂を下っていくと、目の前に甲府盆地が広がります。前方には南アルプスの白い峰々。振り向けば富士山。スカーっとします!

もう、ここしかないんじゃない???
この辺りは山に登ったり、キャンピングカーで遊びに来たり、とっても親しみがあるし。
ということで甲府盆地が移住先第一候補に躍り出ました。
しかも、高尾から甲府まで各駅で1時間半。高尾から世田谷の家まで1時間半。
同じじゃん、近いじゃない! そう。意外と近いんですよ。(友達には、高尾駅からっていう基準がそもそもおかしいって言われましたが、まぁいいの!) (目次へ)
3-2 甲府盆地の気候、ハザードマップ
甲府盆地の気候: 冬の昼間、最高気温は東京都とほぼ同じ。夜は、都内より-4〜5℃ 八王子より-2℃ってところです。このくらいなら大丈夫ね。 夏の昼は日本全国灼熱だし、夜は30℃を切らない東京の方が断然蒸し暑いと思いました。
びっくりしたのは昼間の日照時間☀️です。なんと全国一位なんですって!
住んでみてわかりましたが周囲を囲む山が雲をシャットアウトしてくれてます。 晴れているのはやっぱり気持ちいい!

数年前、多摩川が氾濫して世田谷も被害が出るなど、地震だけでなく川の氾濫など自然災害も気になったのでハザードマップで災害の少ない所も併せて検討しました。 (目次へ)
3-3 公共交通機関、病院、スーパー
絶対に外せない、スーパー、病院、郵便局や銀行もチェック。一つだと万が一なくなったとき困るので、いくつか徒歩圏内にある地区をチェック。 バスは営業所まで行って、便数の多い基幹路線を確認してきました。 (目次へ)
3-4 地域の事情を知る
東京に住んでいたころ、世田谷にも町内会はありました。参加は任意で必須の活動は特になし。ゴミは家の前かマンションのBOXに出すか。って緩~い感じでした。実は町内会の活動って一番地域色が出ますよね。
うちは、キャンピングカーで長期旅行するから、これは要チェックです。こんな事聞いてなかった!って思わないように不動産屋さんに地域の特徴をかなりたくさんお聞きしました。
実は同じ甲府周辺でも地域差結構ありました。町内会に入ってないとゴミが出せないとか、細かい役がたくさんあって大変っていうところもありました。
人口が多く、新しい住宅が建っている地域ほど決まり事が少ないような印象でした。
以上色々調べたことを総合すると、ずいぶん対象地域を絞り込めました。以降はこの中で不動産を検索していくようになりました。 (目次へ)
4. 家を売る
4-1 いい不動産会社・営業マンとの出会い
今は家の売買、賃貸はネットで検索することが多いと思います。だけど最終的に不動産屋さんに査定してもらって、ネットに乗せたり紹介してもらい、内覧までもってきてもらって契約してもらう。
これは良い不動産会社、良い営業マンとの出会いが大きく影響すると思っています。
私は転勤などで何回か自宅の売買をしたので、いろんなタイプの営業マンに会いました。自分の売りやすいように売るタイプの人もいるし、こちらの意図を汲んで親身になってくれる人もいます。
できれば親身になりつつ、経験豊富で適切な時に適切なアドバイスをしてくれる営業マンと出会えれば最高です。(目次へ)
4-2 早めに相談
転勤とは違い、多少時間に余裕のある移住ですから、不動産屋さんには早めに相談に行くことをお勧めしたいと思います。私たちは実際の売却の2年ほど前に1回目の訪問をしました。
2か所の大手不動産会社に行って、ラッキーなことに、この人はいいなと思った営業の方と出会い、以来時々相談にのってもらっていました。
早めの相談が良かった理由は2つあります。
1つは査定をすることで、自宅の売却相場、強味、注意点、不動産相場の動向などを聞けたこと。
それによって購入する方の検討もじっくりできました。
もう1つは査定が終わっていたことで、いざ売却したいとなった時の初動が違ったことです。相談-査定内覧-査定報告となると、最低でも10日ほどかかると思うのです。
今回、12/24クリスマスイブに本格売却の相談に行って、その日のうちに実情に合わせた売却金額を決め、年末休みに入る前にネットに掲載してもらえたことが早めの契約につながったと思っています。
長期休みに不動産をチェックする方は多いです。さらにお正月はご両親と会う機会もあり「そろそろ家でも買ったらどうなの?」とかいう会話で本格的に探し出す時期でもあるそうです。
私たちも正月明けすぐ内覧希望が入って契約まで進んだので、あの時の迅速な動きには感謝です。 (目次へ)
4-3 内覧日には家をきれいに!
内覧に行ったとき、今の状態の家を気に入ったら購入してください。という感じで洗濯物が家の中に干してあるし、掃除もしてない家がありました。そこは絶対買う気になりませんでした。
やっぱり内覧日には最低でもうちはお掃除しておかないといけませんね。

私は傷んでいるところは直し、汚れているところはごしごし洗って、捨てられるのもは捨てて、できるだけピッカピカにすっきりとさせておきました。
家って夢を買うって気がします。この家でどんな暮らしができるだろう。楽しい想像が広がっていけば前向きに考えてくださるのではと思っています。 (目次へ)
5. 移住する家を探す
5-1 家はネットで検索 不動産屋さん探しが実は難関
今の時代、家はネットで探せることが多いです。都会と違い大手不動産が甲府にはなく、売却をお願いしている不動産屋と提携のところもありません。正直どこの不動産屋さんに相談に行けばいいか、それが問題でした。
そういう時は会って話してみる事。夏休みを利用して、電話で相談して良さげだったところ2つ訪問してみました。
「半年から2年後に移住したいと思ってます」なんてざっくり過ぎる相談なのに、きちんと対応してくれたところがあって、その方にお願いすることになりました。 (目次へ)

5-2 売れてから買う
以前、売却と購入を同時に進めて、家が売れる前に購入が決まり、焦ったことがあります。売れなければ2重でローンを払うことになるからです。
そんなこと無理!何とかギリギリ間に合ったけれど、不動産の鉄則「売れてから買う」を肝っ玉冷やしながら、肝に銘じた出来事でした。
ネットで見てるといいおうちが見つかるんですよね。でも我慢。売却済みになっても仕方ない。いい家はまた見つかるから!! (目次へ)
5-3 内覧して歩いて決めた
ネットって便利ですね。不動産ネットでは家の間取り、写真何でも見れるし、google mapで家の周辺の道路状況もわかっちゃう。

売却が決まると、私たちも夜になるとパソコンを覗いて検討し、週末内覧。ネットで大体わかった気になっていても、実際行ってみると、空気感というのか何なのかわからないけれど、ネットだけでは伝わらない、重要なメッセージが伝わってくるんです。
内覧はオーナーさんともお話しできるのも大きいですしね。
家のこと、家の周りのこと、町内会のことなどをオーナーさんにお聞きし、その後はメインの道路まで歩いたりバス停を確認したりしました。
実際、私たちが購入を決めたのは第一候補の家ではなく、その近くだからということで見せていただいた家なんです。とっても気に入って、とんとん拍子に契約となりました。
とってもきれいで可愛く、何しろ富士山も南アルプスも部屋から見えるという夢のようなおうちでした。

売り買いのタイミングもばっちりで、売り主さん、買い主さん、2つの不動産会社の方々、すべて良い方に恵まれました。感謝で終われる不動産売買ができて本当によかったです。
その後は必死でやった断捨離、友人との会食、職場のお別れなど忙しい数か月を過ごし、GW直前に移住してきました。

以上が我が家の移住顛末です。
1年たってようやく地域の事情がうっすら分かってきたって感じですが、調べた通りとても住みやすいです。
日本一の晴れ地域だけあって、毎日青空と美しい山を見られて、もうそれだけで幸せです。
私のつたないブログが移住計画がある方に少しでも参考なれば幸いです。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。 (目次へ)