大雪のあとの笹子雁ヶ腹摺山

前から決めていた笹子雁ヶ腹摺山の山行。

昨夜の大雪で綺麗に冠雪した山々を見ながら電車に乗りました。

笹子雁ヶ腹摺山、この難しい漢字の読み方は、ささごがんがはらすりやま。雁(がん)が空を飛ぶ時おなかをするほど高い山 という意味を持ちます。

中央本線、中央道どちらにもある「笹子トンネル」が有名な笹子にあります

電車で向かった先は甲斐大和駅。

一昨日の雪は甲府ではとてけなくなっていたのに、甲斐大和駅周辺には雪が残っていました。

今日は周辺の山に詳しい方の案内で、道の駅から東電の整備道を利用した直登ルート。かなりの傾斜が頂上近くまで続きました。

のっけからの急登にビビりながら少しづつ標高を上げていきます。

今年の冬は、いくつか雪山を登ってきましたが、足跡のない新雪の雪山を登ったのは初めてでした。雪は標高を上げるにつれどんどん深くなっていきます。

ズボッと。

アイゼンをはいた足をぐっと雪の中に蹴り込み、前の人の付けた足跡を利用しながら、進むのですが、傾斜が急な割に微妙に積雪量が少ないためか、最後の踏ん張りが効かず、ズルズル滑ってなかなか前に進めません。

緩やかな道は足跡をたどる。

ふくらはぎがパンパンになってきたので、芍薬甘草湯を服用。

ふと、前の2人が付けた足跡は利用せず、新しく隣の新雪に足を踏み込むとうまく段差ができることに気が付き、後はその方法で何とか頑張りました。

巨大な鉄塔を過ぎるころには、積雪は膝の近くまでになったけれど傾斜はやや緩やかになり最後まで登りきれました。

こんな大きな鉄塔は見たことがない!!

木々の緑がない分木立の間から見える景色は良く、頂上では大きな富士山も拝めて、やり切った感満載でした。

ベンチに座ってお昼を食べ、コーヒーを飲み、お菓子とおしゃべりで楽しいひと時。

今度は笹子駅に降る一般参道で帰りました。が、こちらもかなりの急斜面。

笹子までの道もかなり急

南斜面ということで雪は溶け始め、雪と落ち葉でぐちゃぐちゃに。

私は軽アイゼンでしたが、チェーンスパイクの人は登りも下りも足の下に大きな塊ができて、まるで花魁道中のような下駄状態。重いだけでなく滑るので危険だと思いました。

このくらいの雪でも、チェーンスパには御団子できてました

今までの初心者向けの人気雪山は踏み後もしっかりできて、ゴロゴロした石も段差もすべて雪の下に隠してくれてとても歩きやすかったのです。

今日は新雪を歩くという登山で、登も下るも1段も2段もハードルの高い雪山を経験しました。ハードでしんどかったけど良い経験でした。 

あんなに もうやめたい帰りたいなどと思っていたのに 下山したとたん、面白かったなと振り返るのは、山好きあるある。困ったものです。

今日から富山近郊を回る旅に行ってきま〜す

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