雪の縞枯山 今冬一番の大パノラマに胸いっぱい

雪山第4弾、今回は北八ヶ岳の縞枯山と茶臼山に登ります。

八ヶ岳は日本の中央部、長野と山梨の県境に東西約25キロにわたって南北に連なっており、活火山を含む20ほどの山から構成されています。最高峰は赤岳の2899m。

麦草峠を境に、険しい岩稜地帯の多い南八ヶ岳(南ヤツ)と苔むす森・穏やかな山々からなる北八ヶ岳(北ヤツ)に分かれます。南ヤツも北ヤツも大変人気の山域なので、たくさんの登山口、たくさんの登山道、たくさんの山小屋があり、私も山梨に住むからには、いつかは八ヶ岳マスターになりたい!なんて密かに思っています。

今日登った縞枯れ山は北八ヶ岳にあります。一番登りやすい登山口は、北八ヶ岳ロープウエイの山頂駅。冬季は蓼科ピラタススノーリゾートというスキー場のロープウエイとなっており、一年中稼働。一気に2237mまで連れて行ってもらえます。

今年の八ヶ岳は雪が多いそうです。3日前に大雪だったようですが、今日はどんな感じでしょう。旨く歩けるかなぁ

ロープウエイの乗り場までの道は途中別荘地もあり、降雪から数日たっていたこともあり、除雪が行き届いていました。ロープウエイの山麓駅はスイスの建物みたいでリゾート感があります。

綺麗なロープウエイ駅。 駐車場は奥の方少し雪と氷でした。

100人乗りというゴンドラに乗り込んで一気に登ると、あっと驚く真っ白の銀世界。

白銀の世界 風は穏やかで₋7℃くらいだけど暖かい

美しいの一言です。 登山の用意をしながら美しい景色を逃すまいとキョロキョロしてしまいました。
可愛いキツツキの標識をカメラに収めたら出発。

雪が解けて長いつららがクリスマスの飾りのようです
キツツキさんにご挨拶。 行ってきます!
真っ白な世界!

左を見ると日に照らされた北横岳。こちらも人気のお山、活火山だそうです。
右を見ると太陽を背にした縞枯山。なだらかな山です。

左は北横岳。こっちの方が人気かな!
右は縞枯山。

まずはまっすぐ「坪庭」へ。ここはごつごつとした溶岩台地で、雪が解けるとたくさんの高山植物がかわいい花を咲かせるところです。今日はもちろん真っ白け。しかも違う惑星に来たような異世界感です。

ここはどこ!?って感じでしたよ!

しばしこの異世界を楽しむと、次は樹林帯へ。この前降った雪が木々を真っ白に覆ってとってもロマンチックです。
時々カモシカも遊びに来るんですって!会ってみたいな(^_-)-☆

モンスターたちの雪も暖かい日差しをうけて溶け始めています。

雪はモフモフでしたが、さすが人気のお山。積雪から3日経っていることもあって、登山道はしっかり踏み固められています。最後までアイゼン(軽アイゼン)のみで十分でした。
ザクッ ザクッという雪を踏みしめる音だけが聞こえてきます。

静かな森を歩いていきます。 

途中、大した坂もなく、クリスマスの絵本の中を歩いているような感じだなぁと感動していたら、突然青い三角屋根の小屋が現れました。縞枯山荘です。三角屋根って惹かれます!(三角屋根といえば、丹沢の烏尾小屋が昨年末閉鎖されたそうですね。。悲しい)

なんか見えてきた!
青いとんがり屋根の 縞枯小屋

縞枯山荘は古い山荘ですが、掘りごたつと薪ストーブ、ランプの光が懐かしい素敵な山荘のようです。いつか星降る夜、泊まってみたいなあ!!

縞枯山荘を過ぎるといよいよ急登。なのですが、雪山って岩や根や段差がない分、自分の歩幅をずっと保っていけるのは助かります。この上り坂も約30分ペースを落として一歩一歩ゆっくり登って登頂。絶景に思わず歓声が上がりました。

眼下に広がる景色が半端ない!北アルプス、中央アルプス、南アルプス!大パノラマです
今日は空気が澄んで穂高も槍も 木曽駒も乗鞍も 甲斐駒も北岳も全部きれいに見えました。

北アルプスから中央アルプス
中央アルプスから南アルプス

こんなに見えて、ほんとにラッキー!
縞枯山からの景色を堪能した後、縞枯山から茶臼岳に縦走しロープウエイに戻りますが、このコースはこの絶景を何度も見ることになります。しかも徐々にすごくなっていくのです。しかもきつい所がほんの少し。絶対おすすめです!

エビの尻尾 強風で一方向だけに雪が固まる
絶景に感動中のポーズ

ところで、縞枯れという不思議な名前のついている今日登っている縞枯山。その名前の由来は その名の通り縞々に木が枯れているから。風や雨、日射などで縞々模様に木が立ち枯れていくのだそうです。この縞々は100年から300年の周期で入れ替わっていくというので自然の凄さを感じます。

私たちも時々その縞枯れたところにヒョコっと出ることがありました。歩いていたら突然緑の森がなくなり、枯れた木が並んで日が差しています。強い日光が雪に反射してまぶしくて、あわててサングラスを戻します。不思議で面白い現象でした。

この場所は 絶賛縞枯れ中

2つ目の絶景ポイントは縞枯山展望台です。ここは先ほどのアルプス方面に加えて赤城山方面が見渡せました。赤城山の右に広がる山脈、写真には写ってませんが左に広がる山脈は何だろう。

浅間山と黒斑山。その奥に見える山脈は、、新潟の山?谷川連峰?どこかなぁ

本日最大にして最後の絶景ポイントは茶臼山山頂(または茶臼山展望台ともいう)です。ここは南八ヶ岳の山に最も近づき、赤岳、権現岳などごつごつと下山頂が大きく、力強く見えました。

圧巻の南八ヶ岳。

すぐ下に見える車山や霧ヶ峰の白い峰々、そこから北、中央アルプスへ続く空間の広がりと、茅野の町の向こうにそびえる南アルプス、そして迫ってくる南ヤツ。その大パノラマが雄大で息をのむ美しさでした。

これだけの景色が一望に。こんなすごい景色あるんですね!ここに来てよかった!と思いました (*’▽’)

お腹いっぱい・胸いっぱい。幸せいっぱい。ゆっくりとロープウエイ駅に戻りました。

楽しそうなスキーヤーもきっとこの景色を見ながら滑るのは最高の気分だろうな!

この日は少し下ったところにあるユニークな温泉、小斉の湯に入りました。内湯と露天、貸し切り風呂などが長い廊下と階段で分かれています。(大人700円)
内湯は広めの風呂で少し熱め。お風呂から出ても長い間ポカポカします。
露天は、眺めがよく、冷えることもなく長い間入っていられる丁度いい温めの(私のセンサーでは多分38.5℃くらい)お湯でした。

こんな感じでつながっています。軽く服を羽織って移動します。
天然かけ流しの湯です。

楽しかった一日、良き仲間に感謝です。 ご覧いただきありがとうございました

縞枯れ山:https://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=445
北八ヶ岳ロープウエイ:https://www.kitayatu.jp/
小斉の湯:http://www.kosainoyu.jp/hotspa.htm


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