雁坂トンネル 秩父から甲府へ一直線

埼玉・秩父から甲府まで、一本道がつながっています。国道140号。
この国道、山梨と埼玉をつないでいながら1998年まで途中は登山道を使うという珍妙な「開かずの国道」だったそうです。 

県境の雁坂峠(かりさかとうげ)は「日本三大峠」と呼ばれる難所で、長さ6625mという長い長い雁坂トンネルが完成したことでようやく車の通行が可能になったのですが、今日はそのトンネルを通ってみたいという夫の希望で、国道140号を通って山梨に帰ることになりました。

トンネルまでの埼玉側の道路状況はライブカメラで確認できるのでURLを夫に送り確認してもらいました。このURL,夫は確認したのか否か。すんでて危ういことになりかけ、舐めたらあかん道なのです。
国道140号 道路状況:http://titiburomenkamera.saitama.jp/video-default.php

朝、まずは秩父に向かいます。今日もいいお天気です。 埼玉からは意外と大きくて整った富士山が望めるんです。富士山ってホントにどこまで見えるんだろう!

綺麗に見える富士山  行ってきま~す

人家が減って段々と山の中に入っていきます。こんなところにも電車が走っているのが驚き。しかも西武線、秩父鉄道の2線が走っています。

秩父は古くからの町で、渋沢栄一が作った秩父セメントも有名で、途中の武甲山は石灰石の掘削により、めったに見られないほどの独特の山容をした山になってしまいました。

昔は普通の山だったそうです。今はこんなに削られて段々になってます。

秩父は歴史も深く、秩父夜祭やパワースポットの三峰神社などでも有名ですが、最近冬になると氷柱が見られる場所があり、途中で2か所道沿いにあったので寄ってみました。

一つ目は「あしがくぼの氷柱」ここは天然ではありませんが、町を挙げて冬の名物に取り組んで、駐車場にはたくさんの車や観光バスが止まっています。

ここが入り口となる道の駅

まず入り口で入場券を購入。甘酒か紅茶一杯付きで500円でした。

そこから約10分。坂道を歩いていくと大きな氷のカーテンのようなものが現れました。スケール大きい! 縦30m横幅200m、階段状にいくつかの部分に分かれており、想像以上に大迫力の氷柱です。キラキラしてきれいでした!

西武鉄道が走ります

夜はライトアップされてさらに綺麗になるみたいです。土日の夜は要予約。道路も凍結しそうなのでお気を付けていらしてください。西部秩父線の駅からも10分程度だそうです

詳しくはこちら:https://www.yokoze.org/hyouchuu/

次に行ったのは 道の駅大滝温泉に近い、三十槌の氷柱(みそつちのつらら)です。こちらは天然ということで行ってみました。

駐車場は、「つちうちキャンプ場」か「ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場」どちらかの駐車場をお借りします(有料)。ウッドルーフさんの方が国道にも氷柱に近いかも。

天然の氷柱ということでしたが、天然の部分と人工の部分がありました。
天然の部分は、広い範囲で岩から染み出す清水(石清水)が作り出すたくさんの大きなツララによってできていました。自然にできたと思うとなんだかとっても神秘的。人工の部分は少し上流部分にさらに大きく作られていました。こちらもライトアップがあるようです。

ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場 三十槌の氷柱:https://icicles.woodroof.jp/
秩父観光なび:https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_flower/1403/

ちょっと寄り道して14:00を過ぎました。この辺りの道はいいけれど温度が下がって凍結が心配です

さっきまで3℃とかだったのに、この辺りから-1℃です

三十槌の氷柱を過ぎるとすぐにループ橋が出てきます。平成10年とありますから1998年、まさに国道140号が全線開通された年にできた橋のようです。

ループ橋って 高度を上げる目的(ここは125mも上げている)なんだけど、それ以上に美しいですよね。この橋も山の中に突然現れる美しいループ橋で感動モノでした。 ちなみにこの橋は2つの橋でできているのだそうですが合わせて「雷電廿六木橋」といいます。読み方難しい。「らいでん とどろきはし」だそうです

上にある二瀬ダムが見えています  

ここまでは順調。道も広く、斜度もあまりなく、秩父の山間の町をぬって走っている感じでした。
が、が、ループ橋から雁坂トンネルまでが やばかったところです。

あら、山に雪が。標高上げてきたからだね

道の両側に雪が現れます。ふと見ると山のすそ野は全部雪。葉を落とした木の下に見える地面は全面雪面です。道路が濡れているのは、雪が解けたのか、凍結防止剤・塩カルなのかわからないけど 一部凍ってるようにも見える。

光ってるよね。塩カルかなぁ
周りは真っ白。 雲取山 国師が岳 甲武信ヶ岳 大菩薩 そうそうたる山に囲まれてるんだもん。  甘かった 

「やばい やばい、雪がある 凍ってるかな 通れるかな」と焦る夫。送った画像にはしっかり道路わきに結構雪があったけど。。 
道は山道でくねくね。登って下って。道路は光る。タイヤはノーマル。そして下りのブレーキが利きにくいキャブコンキャンピングカー。

雪多め。夜は絶対凍結する!

「あれはマジで怖かった」と家についてからしみじみ言った夫の一言。

1989開通の雁坂トンネル突入。 ここまで無事に来れて良かった!

雁坂トンネルって標高1200メートル。その上にある雁坂峠は標高2000メートルです。大人気の日本100名山、大菩薩嶺と同じ標高です。今日も大菩薩嶺は真っ白に光ってました。

トンネルを出ても安心できません。なんと本日最低の-3℃。 「道の駅みとみ」も真っ白。

本日の最低気温。埼玉側より寒かった
トンネルすぐに道の駅。ここもまだ真っ白

雪がなくなり見慣れた甲府の町の向こうに富士山が見えてきたときは心底ほっとしました。

雪のない道になり甲府盆地も見えてきた!!良かった。乗り越えた!
よく見ると富士山。 ただいま。無事に帰ってこれました!

知人から聞いたのですが、なんと前日の夜、甲府盆地に少し雪が降ったということです。
秩父は晴天だったのに。山を越えるってこういうことなんですね。
山の向こうには雪雲がかかり、こっちは晴れてるっていう現象を毎日、毎日、見て、山にも登って実感しているのに、峠越えのドライブでそこに気が付かないとは。
かなり舐めてしまって大反省でした。


冬に雁坂トンネルを通るときはスタッドレス必須、ライブ映像でもチェック必須ですね。
ライブ映像は 山梨側はありませんが埼玉側が確認できます。

国道140号ライブカメラ(10分更新):https://tollgate.securesite.jp/wp/livecamera/

心底疲れたこの日は 温かいなべて心を癒しました ミツカンの鍋つゆ、またまた美味しかったです

は~ぁ 温まる お鍋最高!
また、ミツカンのお鍋シリーズ 吉村家
閉めはラーメンといきたいけれど、家にラーメンなかったからご飯で。これも最高!
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