今年の干支は蛇。蛇の名前が付くのはどこだろう!と考えて、そうだ蛇滝(じゃたき)だ!と、蛇滝コースから高尾山を歩いてきました。
高尾山の冬の楽しみの一つに氷の芸術品、シモバシラ草の茎にだけできる氷の華があるのではないでしょうか。今日はこの2つを楽しみたいと思います

今日のコースの全体像はこちらです。距離10.6キロ 標高差700m 時間6.5時間でした

蛇滝コースの入り口はJR高尾駅から小仏行きバスに乗り10分程度です。実は高尾駅、高尾山口駅どちらの駅からでも、歩いて1時間程度で行けます。小さな山の花が好きな方にはいいコースなのですが、今は花も咲いてないし、今日はバスでワープしました。

蛇滝バス停でバスを降りたら、進行方向に少し歩くとトイレのある広場があります。広場の先を左折すると蛇滝コースの始まりです。


この蛇滝を通る道はケーブルカーができるまでは一番歩かれていた道。滝から流れ出る小さな川の脇に道が作られています。高尾山の北斜面にあるこの道は、日中でも少し薄暗く、初めて来たときは怖かった記憶があります(そこそこ人が歩いているので今は心配なく歩いてます)
最初は蛇滝までゆるいのぼり道です。 蛇滝には今も修験のための滝行が残っており、たまに白装束で滝行をしている方を見かけます。今年の冬は雨も少なく、滝の水量は少なめでした。

蛇滝を過ぎると今度は一気に高度をかせぐ急なつづら折りとなります。30分頑張って登れば十一丁目茶屋とケーブルカーの駅横に出て1号路と合流します。

名物天狗焼をはじめお土産屋さんが並んでいます。トイレあり。

1号路と合流すると一気に人が増えます。高尾山は若い人が多いです。グループやカップルできて楽しそう。今日は少し混んでいるけれど1月なので、お参りを兼ねて1号路を使い薬王院へ行きました。
途中には2つの茶屋があり、名物三福団子やおでん、甘酒、ラーメンやそば 何でもござれ!色々食べ歩けます。タコ杉で商売繁盛?引っ張りだこをお願いしたり、灯籠が並ぶ先に男坂女坂があって迷ったり、観光として楽しいです


高尾山薬王院ですが、歴史は古く744年聖武天皇(奈良の大仏、東大寺もこの方)の命で作られ、今では 真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」とともに「高尾山薬王院」が三大本山となっている、実に立派なお寺なのです。
私の経験では、お正月が終わり、寒さも厳しい1月下旬から2月下旬までが一番静かな時期です。 最近はインバウンドの方が多く、経験則では語れなくなりましたが。




お参りを済ませ、結構な階段を登って薬王院を抜けると、山頂まではあと20分ほど。山頂直前にある大きなトイレを過ぎると、緑のトンネルの先に明るい空が見えてきます。そこを歩く人の逆光のシルエットには毎回結構感動。感動しながらトンネルをくぐると山頂標識!


山頂は広々しています。
混んでいなかったらラッキー! 丹沢山系の後ろに富士山が綺麗に見えたらさらにラッキーです!

山頂に2軒、山頂直下に1軒ある茶屋で名物おそば等を食べてくつろいだり、階段に座ってボーっと富士山を見たりカメラ撮影に夢中になったり、みんな思い思いに今日の思い出を心にしまっています。
寒い日なら、山頂直下のやまびこ茶屋の前でしもばしらの氷の華が見られる(ことが多い)ですよ。お店の前の斜面を探してみですださい!

城山へ続く 裏高尾の道は富士山がみえる展望台を右折して階段を下りていきます。ここからは人がぐっと減って少し静かな奥高尾です。 (このまま進んだら高尾山口駅には戻らないので、計画をよく立てて進んで下さいね)
階段を降りきるとベンチがあり、3つに道が分かれます。真ん中の階段を登って「もみじ茶屋」に行く道が一番オーソドックスな道です。真ん中の階段を登っていくともみじ茶屋にはすぐ到着。富士山も見えるし、なにより山頂の喧騒を嫌ってもみじ台で休憩する登山者は多いです。

ただし、氷の華を見る人は右の道(北側)を行ってください。寒い日なら左斜面を注意しながら歩けば、氷の華が見られる可能性があります。

もみじ茶屋から先は長い下りの階段です。冬は両側からススキで覆われ、これもまた味のある風情です。階段が終わると一丁平まで緩やかに登っていきます。この道は春から秋にかけて次々と花が咲き乱れ、秋は紅葉もきれいで、歩いていて気持ちがいい場所です。 途中分岐や脇道がありますが、道標を見て、「一丁平/城山」を目指して一番太い道を歩いていきます。

一丁平は城山までの中間点。左右広くなっており、ベンチが点在しています。トイレもあり、ほっと一息ついて、お昼やお茶をするには最適です。 ここの桜と紅葉、ヤマボウシは見事で時期に合わせて歩くのはお勧めです。


一息ついたら 城山までの登りを頑張りましょう。結構疲れたなあと思う頃、ようやく城山(小仏城山)に到着。ここにも茶屋が2軒。それぞれなめこ汁、おでん、お汁粉など体の温まる美味しいものを売っています。ベンチもたくさんあるし、富士山も見えるし、東京方面、関東平野の広がる景色が爽快です。


私は今回、茶屋でなめこ汁を頼んで冷えた体を温めました。
さて下山。相模湖駅に降りていく予定です。城山山頂からはいくつもの道が出て、さらに枝分かれもあり、しっかり道を確認しないと全然違う方向へ行ってしまいます。

今日は城山山頂から直接相模湖駅方面へ下山する道を選びました。コースは南。城山茶屋のベンチを抜け、芝生の広場を左手に見る登山道を下る道です。道しるべを見ながら進みましょう。
この道はしっかり山道で、標準で1時間 休憩を入れて1時間半。高尾から歩いてきて疲れた足になかなかこたえる道です。

下山して田んぼの中を歩き3分ほどで千木良(ちぎら)バス停があります。相模湖駅に行くバスの他、逆方向は高尾山口まで行くバスがあります。どちらも本数が非常に少ないので注意してください。

千木良バス停のある道は国道20号です。バスに乗らなくても20号をまっすぐ(山を背にして右)歩けば約30分で相模湖駅に到着します。途中甲州街道の小原宿を通るのですが、両側のお宅に屋号の書いた看板がかかっていたり、代官屋敷(見学可)や小原の郷という立派な案内所(トイレあり)、酒まんじゅうを売るお店などがあり、見学しながら歩くのも楽しいです。


酒まんじゅうは八王子から上野原一帯の名物で、街道沿いの小原の酒まんじゅうも熱々をその場で食べれて美味しいです。

今日はよく歩きました。お疲れさまでした!
— 登山プチ情報 —
当日のコースタイム(30~40分に一回休憩、薬王院、高尾山頂で10分休憩):
蛇滝バス停9:50 → 十一丁目茶屋10:50 → 薬王院11:20 → 高尾山頂11:50 →
一丁平到着12:30、11:15出発 → 城山着 13:50、14:10出発 →千木良バス停15:55
→相模湖駅16:25
氷の華が見られるポイント:
・枯れたシモバシラという草が水を吸い上げるときに作り出す氷の芸術。一つ一つ模様が違います。
・山頂直下のやまびこ茶屋前、奥高尾入り口の北側う回路 一丁平に行くまでの北側う回路がお勧め。
数は少ないので北側斜面をよく見て探しましょう。気温が高い日や雨の少ない年は見られません。
高尾駅バス停:
小仏行きのバスはJR高尾(京王線の高尾山口ではないので注意)の北口にあります。京王線から来ても改札を通過してJR北口に行けます。ロータリーの一番奥②番乗り場が小仏行きのバス停です。
駅のトイレはJR北口の改札を出て左側に少し歩くとあります。ほぼ同じ場所にホームから直接行けるトイレもあります。
京王線のトイレはホームから階段を降りてすぐ、自販機が並んでいるところにあります
蛇滝バス停:
蛇滝バス停を降りたら進行方向に少し歩きましょう。左手に広場が見えてきます。広場にある白いトイレの建物の先の道を左折すると蛇滝コースの入り口となります。
今回のルート上にあるトイレ:
蛇滝バス停近く、ケーブルカー駅の脇、薬王院社務所奥、山頂直前、もみじ台の先、一丁平、城山山頂、千木良登山口、20号沿い小原の郷 とふんだんにあります。
駐車場:
京王高尾山口駅前に市営と民営の広い駐車場があります。土日はすぐ一杯になります。JR高尾駅、京王高尾山口駅ともにたくさんの市営駐車場があります。土日は1日1000円程度が相場のようです
こちらのページにまとまっていましたのでご紹介します https://mttakaomagazine.com/parking
高尾山HP
高尾山ビジターセンター:https://www.ces-net.jp/takaovc/
京王電鉄:https://www.takaotozan.co.jp/
高尾山薬王院:https://www.takaosan.or.jp/
高尾登山電車:https://www.takaotozan.co.jp/trafic/