東北遠征 月山、たおやかでいい山でした

<登山口>

月山は人気の山なので登山口と登山コースはたくさんあります。(月山ビジターセンターHP参照)

その一つ一つについて調べたわけではありませんが、初級コースとして紹介されていたのは、羽黒山コースと志津(リフト)コースでした。

その中で、これからの旅のコース取りにちょうどいい事と登山口に広い駐車場が確保されていたことから、私たちが選んだのはリフトを利用できる「志津(リフト)コース」です

姥沢登山口の手前にある広い姥沢駐車場(月山ペアリフト駐車場)に車を停め、リフトを利用して登るコースです。

登りはリフトを降りて姥が岳を経由し山頂へ。
下りは牛首から牛首下分岐を経由し、リフトを使って戻ります

リフト上駅から牛首まで、どちらのコースにも長い雪渓が残っていました。結構斜度があり軽アイゼンはあったほうがいいと思います

<前泊 車中泊場所>
新潟から鶴岡を経て月山へ。最初車中泊と考えていた「道の駅 月山あさひ博物館」は、ほぼ閉店状態、パンフレットが数種類置いてあるだけでした。活気も無く、一旦は車を停めてみたものの、なんとなく嫌で移動しました。

結局、今夜の車中泊所は、月山前の車中泊は道の駅をまっすぐ進んだところにある「朝日月山湖の女神公園」としました。
道路と渓谷に挟まれているので山から変な動物が降りてこなさそうなところと、気温が下がって涼しくなる予報が出ていたことが気に入りました。
トイレは夜電気がつかなかったので、懐中電灯かヘッドランプが必要です。

車の後ろにトイレがあります

昼は35℃と猛暑でしたが、予報通り、夜には20度になって、少し肌寒いくらい。ぐっすり眠れました。また、ここは星が綺麗に見えて、久し振りに満天の星と天の川を見ました

<姥沢コースへの道> 
姥沢登山口はペアリフト手前(徒歩10分程度)にある姥沢駐車場へ車を止める必要があります。
国道112号から、下記地図の赤い矢印↑のところにある大きな青い「月山」と「弓張平公園」の看板で曲がります。

曲がった後の道も、道幅は広く運転しやすいです。

弓張平公園を過ぎ、途中で右折をした後は少し道が細くなるけれど、すれ違いができる程度の広さはあります。

我家のキャブコン キャンピングカー(トラックベース高さ3m)も、問題なく通れました。

<姥沢登山口 月山ペアリフト駐車場>
姥沢駐車場は、スキー場の駐車場なのでとても広かったです。(約300台)
夏の時期、係の方は6時前からいらっしゃいました。協力金1000円を払い支払証明書をボンネットに置きます。キャブコンは受付の横に誘導されるようでした。(トイレも近いし、よかったです)

支払証明書があれば、次の日まで停めておけます。一泊二日の山行ならオッケーのようですが、何泊できるかは聞いてないです。
この駐車場は、トイレも綺麗で、景色もいいですし、星もきれい。
酷暑の昨今、夜涼しいということが、ほんとありがたかったです!!

<アイゼン>
駐車場でアイゼンを勧められました。
私たちは持ってなかったのですが、ペアリフトに乗る前、リフト下駅で借りる事にしました。(※上の駅では借りられません)
¥2500で借り、返却時点検後、問題がなければ¥2000返却されるので、実質¥500で借りられます。
実際に登ってみて、登りと下り両方に、長くて斜度のある雪渓があったので、アイゼンはあったほうがいいと思いました。

4本歯 着脱はとても簡単でした

<登山記録>
前置きが長くなりました!!姥沢登山口から行く「志津(リフト)コース」の登山記録です
リフトに乗らない方(志津小屋裏コースかな)は暑さを避け朝早くから歩いていました。ペアリフトは、8:00始発。駐車場から乗り場までは10分弱歩きます。

私たちはリフト利用とし、8:30過ぎに駐車場出発。(のんびり出発したのが後で大変なことに!)下の駅でアイゼンを借りたりしてリフトを降りるとすでに9:40…

歩き始めるとすでに絶景が! たおやかで、青空に生える緑の月山山頂が目の前に見えました。
始めて見る東北らしいどっしりとした山容に心を奪われました。

長そうだけどゆっくり歩けば大丈夫だな、と思ったのですが、しかし、見えるのと登るのでは全く違って、牛首からはかなり急な岩の多い坂道でしんどかったです。

最後がしんどくなるなんてことは知らないので、姥ケ岳までの木道のゆるりとした道を歩いている時は、花もたくさん咲いていて、もうルンルン気分です。

天空の道を歩くのは最高の解放感!

雪渓がまだ結構残っているからなのでしょうね。真夏だというのに、夏の花に交じって早春の花も咲いています。 姥が岳を経由する登りの登山道にも雪渓は2箇所でてきます。一箇所は斜度も急で距離も長く、アイゼン借りてきて良かった。という感じです

姥ヶ岳に着くと、思わず長居しそうになるくらい景色が良い。皆さんがわざわざ姥が岳を経由する理由がわかりました。ここでおやつを食べて少しのんびりしました。(10:30出発)

けれど、この日は午後から天気の変化が見込まれるので、長居は禁物。先を急ぎましょう

いったん牛首まで下り、そこから月山に向かって一直線に登っていきます。このあたりにはミネウスユキソウ(日本のエーデルワイス)がたくさん咲いて、とても可愛かったです。ただし、道はざれてきて、細かい砂と石で、ずるっと滑って歩きづらいです。

ニッコウキスゲもたくさん咲いてました

ベンチが並んで、たくさんの方が休憩している場所が牛首です。ここを過ぎると最後、山頂までの急坂となります。白い岩の階段が続きます。
最初、遠くから見た時は「たおやか」と思った月山も、こんな急坂が隠し玉のように存在するのですね!

この坂道、かなり長いのです。劇的に急坂というわけではないけれど、長くて疲れます。
そして太陽の光が強くて暑い。

フーフーいっていたら、見知らぬ方に「あの石碑のところで坂道は終わりですよ」と励まされ、ようやく石碑に到着。

あれっ?まだ坂道。と一瞬クラッとしたけれど、確かに斜度は緩くなり、12:00すぎに、どうにか神社が見えるところまでやってきました。

入口でお祓いを受け、月山神社にお参りしました。
実は月山の最高地点はこの神社なのだそうですが、休憩できないので、三角点のある場所を目指しました。

山頂(三角点)からの景色は最高!

たのやかな稜線の割に、三角点のある山頂は狭く、神社の下まで戻ってお昼ご飯をいただきました。

下山を初めてすぐ、急に雲が湧きはじめました。すごい勢いで雲が動くのがわかります。

下山をはじめてから30分もしないうちに、遠くの方からゴロゴロと雷の音が聞こえてきました。

朝日連山の方に真っ黒い雨の柱が目視できました。きっと雷雨に見舞われているのではないかな。
やばいやばい。牛首についたときには雷は5秒に1回くらい鳴っています。これは恐怖。

早く帰りたいのに、牛首からは長い雪渓があるのです。
ここはアイゼンを付けてゆっくり降りないと滑りそうな斜度があります。

前方には真っ黒な雲が見えているけど、後方は青空なんですね。 

早く降りないと雷がやばい。けど足元は滑りそう。何ともドキドキの雪渓下りでした。

幸いなことに、雷雲はこちらに向かわずに、左に移動していくようです。
そうなるとあっという間に雲もハケて天気が回復してきました。ホッとしました。

最後はいくつかの雪渓から流れ出る小川と小さな湿原状態になったところを歩きます。

花と緑と流れる冷たい水が早春の爽やかさを醸し出しています。春先に咲く花もいくつか見ることができました。

月山は、この酷暑にほんとにありがたい涼しさでした。

反省としては、午後2時頃から天候が悪くなる予報だったのに、出発も遅く、山頂でものんびりしすぎたこと。下山は遅くとも2時までになるように計画的に動こうと思います。

タイトルとURLをコピーしました