【熊野古道】小辺路1日目 

熊野古道、小辺路。

山深い熊野古道の中でも、高野山から熊野まで、山深い紀州の半島をひたすら真っすぐに南下していくこの道。

70キロもある歩き甲斐のある道。ところが今回私たちは、お手軽にバス利用できるところはバス利用しちゃいました!!

負担の少ないなんちゃって小辺路です

小辺路踏破は憧れるけど、実際歩くとなると、車をどこに置く?問題が発生します。

高野において後で取りに行くか、熊野において最初に公共機関で高野山にたどり着くか。

どちらも厄介。

そんな時、いいバスを見つけました。

龍神観光の、聖地巡礼バス

熊野大社から高野山まで行ってくれる神的な予約制のバス(運行期間と曜日に注意)なのです。

路線バスも利用すると書いてあったのが気になりましたが、気にせず予約。

車は熊野本宮大社前の観光協会で、古道を歩く旨お伝えして手続きをすれば、その期間駐車させていただけます。

朝8:05のバスに乗り込みます。はるばる田辺市まで行く乗合バスで、特急仕様ではありませんでした。

途中、つぼ湯のある湯の峰温泉に立ち寄ったりしながら2回乗り換え、3時間かけて高野山までたどり着きました。

乗り換え。必ず待ってくれてます

乗り換えは前のバスが到着するまで出発せずに待つ仕組みで、そこは心配いりません。

こんなに山深い場所は生まれて初めてというくらい、見渡す限りの山の連なりの中をバスは走っていきました。

小辺路を歩くなら、バス停は12:00到着の千手院前が最適です。

ここは小辺路の出発地点、金剛三昧院の眼の前でもあり、観光協会、mont-bellも目の前、トイレもあるし、コンビニもすぐ近くです。

ちなみにコンビニは通り沿いではなく、郵便局の角を一本金剛三昧院寄りに入ったすぐのところにありました。

右が金剛三昧院への入り口。左2軒目がデイリーヤマザキ(古都仕様)

高野山で一泊すれば、楽しいと思うけれど、去年たっぷり高野山を楽しんだのと、宿坊が結構お値段するので、そのまま歩き出すことに。

12:00から歩き出すと途中、夜になるので野迫川村の村営バスで大俣のさわらび荘までワープしました。(後で記述)

小辺路の道ですが、昨日の伊勢路と違って、石畳は今日のところ一つも出てきませんでした。

明るくていい道が続きました

実は昨日の伊勢路で、石畳はちょっぴり大変だったので、少しホッとしたくらいです。

特に雨が降るとツルツル滑って危ないことこの上ないですね。

高野山からの小辺路、とっても良かったです。道もとても良くて歩きやすくて気に入りました!

金剛三昧院の脇をしばらく登っていきます。

ここを左折

ひと登りすると、暫くはアップダウンもなく、平坦なのんびりとした道が続きます。

こういう道好きです。

女人堂、一丁塔など、目印となる熊野古道のシンボルがところどころ出てきます。

ススキ峠を過ぎると下り道になり、坂は徐々に急になり、川まで下っていきます。

川が綺麗だね、なんて言っていたら、

次の登り返しが結構きつい。

きついV字谷。下って登るのやだなぁ

地図では短いい距離だけど、時間は掛かりました。

そこを登り切ると大滝の集落が現れます。

少ししか人家がないけれど、皆様のご厚意で今でも人家の脇を通る道を使わせていただいたり、

トイレも手入れしてくださったり。有り難いことです。

ここにはちょっと広めの休憩所もあり、トイレもあるしテン泊する人もいるみたいです。

YouTuberさんがテン泊してるのはここね〜

大滝集落を越えてしばらくは緩やかな登りが続きその後は平坦な道へ。

高野スカイラインとの合流点には、休憩などを入れて約3時間半かかって到着です。

今日は大俣 という地区にある宿に泊まります。そこまで行かないと宿がないんです。

高野山から大俣まで歩くと休みなしで7時間。12:00から歩き始めたら真っ暗になっちゃう。必死に探したら、野迫川村の村営バスが平日のみ17:00に大俣まで出ていることがわかり、利用させていただきました。

これは平日のみの運行。17:00発と言いながら、実際には16:55に出発しました。学童の子を引き取りに行くため5分早く出発するのだそうです。早めに行ってよかった〜

話は戻って、野迫川村役場までの道ですが、高野スカイラインとの交流点から10分ほど進んだところにある「野迫川村」の看板に沿ってスカイラインを左折します。

そのまま約25分で、役場到着。途中の道は、幅の広い下りの車道です。

野迫川村へ下る道

村役場のあるところには、ガソリンスタンド、交番があります。山から下ってきたらすぐ分かる茶色の3階建ビルです。

右手が村役場

野迫川村役場、というバス停名ですが、バス停は村役場にはなくて、斜め先に止まってます。

村役場の斜め向かいに使えないコーラの自販機があって、底の奥に建物が見えます。建物の前にバスがやってきます。

バスの運転手に、さわらび荘へ、というと宿の前で止めてくれます。

①役場を通り過ごします②赤い自販機の家を左折③奥の島々の建物④その前にバスが来ます

村を歩いていたら、お巡りさんに呼び止められました。こんな時間に歩いてる旅人はいないので、道に迷ったかと思われたそうです。

また、村役場でバス停の位置を確認したら、何人も対応に来てくれて、バスの運転手さんに連絡つけておく、とまでやっていただき、大変なことになってしまいました。

村の人以外はほとんど使わないのかな。このバス。でも、ホームページには、ぜひ野迫川村に来て下さいって書いてあったし、問題ないと思います。

そんなこんなで乗り込んだ村営バス。小中生が乗ってきて、小さい子は学校で習った歌を歌ったりして超絶可愛い楽しい時間を過ごしました。

わたしゃ音楽家山の子リス♬上手にバイオリン弾いてみましょ♬  可愛かった!

外はだんだん薄暮れて、杉林の中を通るバスの奥に重なった山々が見えます。

こんな山深いところ今まで来たことあったかな。木曽はすべて山の中、と言うけれど今の木曽より断然山は深いかなぁ。

そしてここに住む方がいて、若いお母さんが二人、通学バスで子供たちを迎えてる。

小辺路をバスでワープしちゃったけど、なかなか良い体験でした。

到着したお宿、かわらび荘は見た目よりずっと清潔で素敵なお宿です。

おふとんフカフカ!

ご飯も美味しかったし、明日の朝も楽しみ!!

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