山梨に鶏冠山と書く名前の山が2つあります
甲武信ヶ岳の近くにあって下から見ても異彩を放つハードな岩の山である鶏冠山をトサカ山と呼び、もう一つの大菩薩嶺の北側に位置する方は黒川山と鶏冠山を合わせて黒川鶏冠山とか呼んでいます。


どちらも鶏のトサカのようにギザギザしているという意味でしょうね。
さて、今日訪れたのは黒川鶏冠山。岩を登った山頂からの眺めは抜群で、この時期はシャクナゲ、ツツジ、イワカガミと花も咲き乱れるとのことで、それも楽しみです。
本日のルートは、鶏冠山登山口から入り、山頂を経て柳沢峠に下るルートです。

車を柳沢峠にデポして鶏冠山登山口まで移動します。

一方、鶏冠山登山口は 駐車場は特になく、駐車スペースが数台と、登山口入口の標識があるのみです。
登山をスタートすると最初は緑の中をゆっくりと登っていく道です。

特別急な坂も、危ないところもなく、深い緑の中を進んでいきます。

カエデやブナのまだ新しい若葉がとても清々しく気持ちの良い道です

途中、苔もよく育っていました

所々にある道標をしっかり見ながら進みます。


さて、ここから先、山頂近くに岩場がでてきます。エスケープルートもあるのですが、そちらも慎重に歩かないと危ないです。行きはエスケープ、帰りは岩を降りました

実はこのエスケープルートにやばいほどイワカガミが咲いています。

かわいいんですよ。
ここのイワカガミはなんとも言えないピンク色。濃い色なんだけど愛らしい。

うつむき加減に咲くフリルのついた花弁がとても健気。
しかしまぁ、なんでこんな崖の岩にへばりつくように咲いてるの?
イワカガミ、文字通り、まさに岩に咲く花でした!
そしてこの崖には芍薬までたくさん咲いています。

薄い色、濃い色。さまざまな色味でどれも派手にぱっと大きく咲いています。
ここは、ほんとに足元がやばい崖なのに、下にはイワカガミ、頭の上にはシャクナゲ!もう大忙しで、注意力が必要。

そしてそのまま頭上から光が差し込み、まず最初の山頂、黒川鶏冠山。登頂!

山頂に神社がありました。
この日は曇っていたけれど、なんとか遠くの山も見えましたよ!!

残念ながら山頂はとても狭くてゆっくりできません。もう少し広いところへ移動しましょう
もと来た道をしばらく戻ります。今度はあの岩場をまっすぐ降りました。

狭くて急な崖のような岩場だったので慎重に!
まず、黒川山に到着

黒川山には展望はないのです。でも、少し行った見晴台はとってもいい景色です


いったん戻って少し広くなっている黒川山の先へ行ってみます。。

なんとここは タイミングがドンピシャ。ツツジの花園でした!

夢のようなひとときでした。
の辺りわかりにくいので歩いた地図のアップを載せますね

お昼を食べて帰り道、柳沢峠までの道も変化に飛んでいました
まずは美しい苔の道。


続いて素晴らしいブナの林

そしてぽっかり開けた場所からの眺めが最高!


いろいろ楽しみながら、全体的にはゆるゆると歩いて柳沢峠へ到着。
柳沢峠で少し休んで、帰り道にある、大菩薩の湯に入りました。ここもすごくよかった〜

お風呂も広く、温湯もあって適温!露天も広くて気持ちいい!サウナもしっかり有りましたよ。

行ってみないとわからないものだなぁ!いい湯でした♨
道は良く、のんびりと歩けて、花があり、ちょっぴり岩場で冒険できて、と、楽しく変化に富んだ良き山歩きができました。 黒川鶏冠山、良き!
おまけ:鶏冠山はその昔武田家を支えた金山が近くにあるという歴史のある山。金山を閉じる時、遊女から場所が漏れないように橋の上で踊らせた後、橋もろとも渓谷へ突き落したという場所、花魁淵にはそんな伝承が残っています。そんな悲しい歴史も心にとめながら歩くとまた違った見方も!
今日も最後までご覧いただき有難うございました!